スピード社の水着問題。進化すればするほど肌が隠れる水着になど全く興味は無いけれど、世の中的にはホットな話題っぽいので、頑張って興味を持てるように自分なりに解釈というか、曲解してみた。
ここはイケメンばかりが集うサークル『JOC(ジャニーサン・オットコマエ・サークル)』。そこに所属するのは日本トップクラスのイケメンばかり。そこに所属するモリタは恵まれた才能を持っていたが、ただ一つ身長の伸び悩みにだけは苦しんでいた。
「くそ、あと5cmあればオレも天下を取れるのに。」
牛乳も毎日飲み、通販で手に入れた身長を伸ばす器具も使っている。だがどうしてもコレ以上の伸びは望めそうもない。もうすぐ世界のイケメントップを決める『キング・オブ・イケメンコンクール』が始まる。やれるだけのことはやった。今の自分で最良を出すべく、モリタは自分の身長を受け入れたまま、日々男を磨くのであった。
コンクールも差し迫ったある日、アメリカにイケメン留学していたオカダから電話がかかってくる。一時帰宅したので会えないかということだった。モリタは最近一人での活躍が増えているオカダに少し嫉妬も感じているが、オカダも自分と同じく身長に悩んでいる仲間の一人。過酷なトレーニングの合間を縫って、会いにいくことにした。
「よぉ、モリタ久しぶり!」
「あぁ…な、なぁオカダ、何か身長…伸びてないか?」
「ん?あぁコレか。すごいだろ?"スピード社"が新しく発売した"レーザーレーサー"っていうシークレットブーツなんだ。凄く自然だろ?最近じゃこれのおかげでプロフィールの身長も170cmにすることが出来たぜ。」
そう、そこにあるのは驚くほど自然な足元だった。違和感無く脚を長く見せることができるシークレットブーツ。これさえあればオレも高身長イケメン。次のコンクールの上位入賞、果ては優勝も狙える…!?
「オカダ!その靴オレにも売ってくれよ!」
「いやー。売るのはいいけど、ホラJOCって先輩が立ち上げたファッションブランドと契約結んでるじゃん?オレは今海外所属だから使えるけど、モリタ達は難しいんじゃないかな。」
そう、自分達の服装や靴は『デサント』『ミズノ』『アシックス』というブランドと契約を結んでいる。先輩達の作った服やシークレットブーツも勿論カッコイイ。標準の遥か上をいく。だが、オカダのシークレットブーツを見た後では霞んでしまうのだ。オレは、あの靴を、どうしても履きたい…!
悩んだモリタは、JOCのリーダーことジャニーさんに相談する。可愛い後輩の話を聞き、盛り上がっちゃったジャニーさん。専属ブランドのデザイナー達を呼びつけ、高らかに無茶フリをしてしまう。
『ユー達もっと頑張りなよ。で、3週間くらいで新しいヤツ作ってよ。』
戸惑う3社のファッションデザイナー。今の服装やブーツも、モリタの身長を高く見せる工夫をこらしたものだったからだ。だが事実スピード社のシークレットブーツは、今までに無いほど自然に身長を高く見せることができる。結果が目の前にあるのだから、やるしかない。新素材の布地などを新たに手配し、自らのプライドをかけたシークレットブーツ作りが、今はじまる。
『上等だ、お前に似合うシークレットブーツ、作ってやんよ!』←今ココ。