そろそろ飽きられた感が否めない『平安遷都1300年祭』のキャラクター問題。その後の流れも痛々しいので、正直あまり触れるべきでは無いと思うんだけど、ちょっとした思い出も蘇ってきたので、備忘録代わりに書いておこう。ちょっと厳し目に。
今までを整理すると、平城遷都1300年記念事業協会事務局が発表したキャラクター『せんとくん』が、色んな意味で革新的すぎたので、それに異を唱えた有志が新しいキャラクターを次々に発表という流れになっている。まずは『せんとくん』が可愛くないと批判した、クリエイターズ会議・大和が独自に公募した『まんとくん』が登場、その後「仏様に角が生えているようなキャラクターは受け入れられない」と批判した南都二六会が、ついこのあいだ『なーむくん』を発表した。ココの流れが分かりやすい。それにしてもasahi.comが妙に細かくこの問題を追ってる気がする。多分気のせいじゃない。
これは個人的な結論だけど、この問題は決着などしない。そもそも『せんとくん』側が折れる気ゼロなんだからどうしようも無い。現状のままなら後世に残るのは間違いなく『せんとくん』だけになる。『まんとくん』はそのキャラに反対したキャラクターという意味と、可愛さというベクトルを明確に打ち出してる点で、そういう話もあったよねレベルで残るかもしれない。『なーむくん』は後世どころか多分一年も持たない。あのキャラに期待してる人間は、製作側以外に存在しない。
『せんとくん』は宣伝効果の面で大成功をもたらしてる。でもそれは本来マスコットキャラクターの仕事では無い。今後事務局の広報が『せんとくん』での宣伝効果をアピールする場面があったなら、間違いなくマスコットを勘違いしてると思っていい。『ひこにゃん』はそれほど特殊な例なのだ。マスコット最大の仕事とは『取っ付きやすさ(親しみやすさ)』と『シンボル(内容な簡潔な説明)』と『思い出として残せる』あたりと思う。その全ての面で『せんとくん』は恐ろしいレベル。上か下かは書くまでもない。特に『思い出に残せる』というのが辛い。僕は1988年にあった『奈良シルクロード博』のマスコットキャラクター『ナナちゃん』『ララちゃん』は今でも覚えてる。当時5歳だ。何を見たかは全く覚えてないのに、キャラクターだけは覚えてる。地元民だからかもしれないけど、そういうものだと思う。だからこそ『せんとくん』が後世に残る事態に、ひたすら虚しさを覚える。
既に「どうでもいい」と思ってる層が増えてるはずなので、これ以上キャラクターを増やしても効果はない。個人的には手を取り合うより、プロレス的な手法で中傷合戦でもすればいい。『せんとくん』を変更する気がないのなら、せめてそうでもしないと今後世間の注目を浴びるのは難しい。疑惑の広告塔としてなら、まだ芽はありそうな雰囲気。
だって1300年祭は奈良の一大事業。表側には出ないだけで、利権やしがらみが無い訳がない。普通に考えれば『せんとくん』を決定したのは広報だろうけど、決定する際に目に見えない不思議パワーが加わった可能性は否定できない。今後その辺りが遷都祭の開催までに暴露されれば面白いのに。祭そのものは最悪になること請け合いだけど、毒を喰らわば皿までという感じで。まぁ利権が有るにせよ無いにせよ関係ない。今日の話を統括して、これだけは断言してもいい。
『せんとくんを推したヤツが、どこまでも無能。』
犯人はお前です。